リサイタル ソコロフ
AUG 2025 | ||||||
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グリゴリー・ソコロフは、現代最高のピアニストの一人とされ、先見の明のある力と音楽への揺るぎない献身で知られています。彼の解釈は、幅広いレパートリーの徹底した知識に基づいています。彼のコンサートプログラムは、宗教的なポリフォニーの編曲やバード、クープラン、ラモー、バッハの作品から、ベートーベン、シューベルト、シューマン、ショパン、ブラームスなどの古典派やロマン派のレパートリー、そして20世紀の重要な作品まで、音楽の歴史全体を網羅しています。
グリゴリー・ソコロフはレニングラードで生まれ、レニングラード音楽院の中央音楽学校でリア・ゼリクマンに師事しました。1966年、16歳でモスクワのチャイコフスキー国際コンクールで史上最年少の金メダルを獲得し、ソ連国外で注目を集めました。1970年代には米国と日本で大規模なコンサートツアーを行いました。ソビエト連邦の崩壊後、彼は国際的なコンサートホールや最も有名な音楽祭で演奏するようになりました。ソリストとして、ニューヨーク・フィルハーモニック、コンセルトヘボウ管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団などの一流オーケストラと共演した後、ソロ・リサイタルに専念することを決意しました。
現在、彼はシーズンごとに約 70 回のコンサートを行っており、一度に 1 つのプログラムに専念しています。さらに、彼は自分が演奏する楽器について詳細な技術的知識を持っていることを保証しています。各リサイタルの前に、彼はそのグランドピアノの可能性を探求し、最適なサウンド結果を達成できるようにしています。
2014 年以来、グリゴリー・ソコロフはドイツ・グラモフォンの専属アーティストです。 2015年、このロシア人ピアニストはザルツブルク音楽祭で行ったコンサートのライブ録音をリリースし、2017年にはモーツァルトとラフマニノフのピアノ協奏曲のディスクをリリースしました。このCD録音には、ナディア・ジダノヴァのドキュメンタリー「A Conversation That Never Was」が付随していました。ベートーヴェン、ブラームス、モーツァルトの作品を収録した2枚組CDに続き、2022年にはエステルハージ宮殿でのコンサート録音がリリースされ、ハイドンのソナタ、シューベルトの4つの即興曲D.935、そして豊富なアンコール曲が収録されました。
プログラムとキャスト
グリゴリー・ソコロフ - ピアノ
プログラム
ウィリアム・バード
John Come Kiss Me Now T 478 (リチャード・ターベット カタログ)
The First Pavan と The Galliard to the First Pavan T 487
Fantasia T 455
Alman T 436
The Earl of Salisbury: Pavan と 2つの Galliards T 503
Callino Casturame T 441
休憩
ヨハネス・ブラームス
4つのバラード op. 10
2つのラプソディ op. 79
ザルツブルク祝祭大劇場
ザルツブルク祝祭大劇場(Das Große Festspielhaus in Salzburg)はオーストリアのザルツブルクにある劇場。ザルツブルク音楽祭、ザルツブルク復活祭音楽祭などの主会場としてオペラ、コンサートの両方に使用される。
祝祭大劇場はクレメンス・ホルツマイスターの設計により1960年に完成した。ザルツブルクの旧市街で大劇場を建築するための土地探しは難航したが、結局メンヒスベルクの岩盤を55,000m³ もくり抜いて建築された。ステージの大きさは世界最大級で、最大横32m、高さ9mであり、舞台裏には横100m、奥行き25mの広大なスペースが確保されている。座席総数は2179席、立ち見席はない。座席は適度な段差により、全ての座席で視界が確保され、かつバランスのいい音響である。なお、2階席後方には天井を支えるための2本の柱があり、それにより視界が一部遮られる数十席は学生席として格安で提供される。同じく音楽祭の舞台となる モーツァルトのための劇場(Haus für Mozart)(旧ザルツブルク祝祭小劇場)、フェルゼンライトシューレ とは隣接している。音楽祭以外の時期にもオペラやオーケストラコンサートが開催されている。
ザルツブルク生まれの偉大な指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンはここ祝祭大劇場で数々の演奏を指揮した。その功績を記念して祝祭大劇場の西側の広場を『ヘルベルト・フォン・カラヤン広場』と命名した。この広場に面した祝祭大劇場の2階にはカラヤンの部屋があり、ポルシェが停まっているときにはカラヤンがいることがわかった。またカラヤンの部屋が祝祭大劇場の舞台に向かって右側に位置したため、カラヤンだけは祝祭大劇場の右側から登場した。
祝祭大劇場の特徴として、オペラとコンサートホールの両方に最適な会場ということがいえる。一般にはオペラ専用、あるいはコンサート専用の会場が当然のことながらそれぞれに高い評価を受ける。しかしその両方に高い評価があることは設計年代やホールの規模から考えると驚異的でさえある。ちなみに祝祭大劇場をモデルに大阪フェスティバルホールは建設されたが、現在の出演者、観客の評価はかならずしも高くはない。このことから祝祭大劇場の国際的評価の高さは、ハードとしての劇場とともに、ソフトである、そこで催される音楽会の質、あるいは観客から、歴史までを含めた総合的なものといえる。
なお、音楽祭のチケット等には「ふさわしい服装で」との注意書きがあるが、現実には観光客が大半であることもあり現在ではそれほど厳しく考える必要はない。1階席でもスーツにネクタイ、女性であれば明るいスーツやワンピース、華やかなブラウスとスカート等で十分である。コンサートの場合はさらに制限は緩くなる。ただしスニーカー、ジーンズ、短パン、Tシャツ、カジュアルなサンダル等はどんな公演であっても避けること。ちなみに着物は正装なので本来は適切な装いであるが、実際には髪を結いあげたり、帯の分前方に乗り出す体勢になるため後ろの観客に迷惑をかけることになる。特に祝祭大劇場の座席は段差がそれほど大きくなく、中央付近では前後の席が重なるので極力避けるべきである。 とはいえ現在でもタキシード、ロングドレスの客も多く見られ、音楽祭の開演1時間ほど前になると、正面玄関の道路を挟んで反対側には、音楽祭の観客のドレスを見るための観光客の黒山の人だかりができる。